絵本の読み聞かせはいつから?0歳児におすすめの絵本もご紹介
80%保護者が、生後6~8ヶ月までに読み聞かせをスタート!
絵本の読み聞かせをいつからはじめたほうがいいのかにはいろいろな意見があり、具体的な基準がないのが実情です。早い人はおなかにいるうちから読み聞かせをしていました、という人もいますが、データによると、生後6~8ヶ月までに読み聞かせをスタートしているご家庭が80%だそう!
ちなみに読み聞かせの頻度としては、月齢ごとに差がありますが、週に1回は読んでいる方が多く、ほぼ毎日読んでいるというご家庭も40%ちかくいらっしゃるようです。
ご家庭にある絵本の冊数は、月齢が上がるごとに増えていてますが、一日に読み聞かせる冊数は1~2冊が多いようです。
・生後0-2ヶ月 : 平均8.01冊
・生後3-5ヶ月 : 平均8.91冊
・生後6-8ヶ月 : 平均8.88冊
・生後9-11ヶ月 : 平均9.90冊
・1歳-1歳半 : 平均12.18冊
・1歳半-2歳 : 平均16.19冊
出典:絵本の読み聞かせに関する調査/株式会社コズレ(2018)
コズレ子育てマーケティング研究所
cozre[コズレ]マガジン
まあ、みんなが読んでいるからと言って「うちも読まなきゃ!」と思う必要はないので、あくまでご参考までに。
赤ちゃんは何ヶ月から絵本に反応してくれるの?
まだまだ言葉も理解できない0歳児の赤ちゃんたち。実際にはどれくらい絵本の読み聞かせが伝わっているのでしょうか?
赤ちゃんの視力は生後3ヶ月で0.05、1歳で0.2~0.3
赤ちゃんは生まれたときにはほとんど目が見えてないと言われますが、具体的には生後 3 か月ごろで 0.05、1 歳で0.2- 0.3、2 歳で0.4、3 歳でようやく1.0 程度になるそうです。目ははっきり見えていませんが、2 か月ごろから追視ができるようになり、動くものを目で追ったりできるようになります。さらに6 か月ごろになると おもちゃなどをじっと見つめるようになります。
【参考】園医のための眼科検診マニュアル/公益社団法人 日本眼科医会
聴覚はおなかにいる間にすでに完成、音には敏感に反応します。
聴覚はおなかにいるときから発達していて、妊娠20週から25週くらいから耳が聞こえているといいます。なので、おなかにいるときから読み聞かせすると良いという説もあるんですね。
【参考】公益社団法人 母子衛生研究会
赤ちゃんが絵本を舐めたがるのは、実は触覚を鍛えていた!
小さいお子さんほど触覚は敏感。 触覚は頭から爪先に向かって順番に発達する。と言われていおり、 赤ちゃんが何でも口に入れるのは、口の触覚で物を確認しているからだそうです。
【参考】『赤ちゃんの脳と心で何が起こっているの?』/リザ・エリオット(2017)
0歳児の絵本選びのポイントは?
では、読み聞かせをスタートさせることの多い、0歳児の赤ちゃんにはどんな絵本を選んだらいいのでしょうか?私は以下の基準で選んでいました。
①視覚を刺激する色のコントラストがはっきりしているもの。
0歳児向けなのでやさしい色を選びがちですが、先にも書いたように赤ちゃんの視覚はまだまだ発達途中なので、はっきりした色遣いの絵本のほうが反応しやすいです。また、赤ちゃんは「顔」に反応しやすいというデータもあるので、顔が出てくる絵本だとよりいいかもしれませんね。
②聴覚を刺激するリズムがよいいもの。
聴覚が発達している赤ちゃんといえど、まだまだストーリーを理解するのは難しいので、リズムの良い繰り返しや、いろいろなオノマトペが楽しめる絵本の方が向いています。1歳近くなってくると絵本にでてきたオノマトペをマネしてくれるようにもなってくるので、発語を促すのにも向いていると思います。
③触覚を刺激する、口に入れてもOKなもの。赤ちゃんでもめくりやすいもの。
赤ちゃんが絵本を舐めたり破ったりすることは、口の触覚で物を確認したり、手先を使う練習をしているので大事な行為なのですが、せっかっく買った絵本が読めなくなるとやはりもったいない。なので、ボードブックといわれる合紙を使った厚めで頑丈な絵本のほうがおすすめ。手で破りにくいですし、舐めても破れにくいので誤飲の恐れも防げます。
④絵本の読み手が楽しく読めるもの
①~③も大切ですが、絵本を読んであげるご家族などが楽しめるものも大切だと思います。読み手が楽しんでいると、その楽しさはきっと赤ちゃんにも伝わりますから!
実際に私が読み聞かせしていた、0歳児におすすめの絵本
Sassyのあかちゃんえほん シリーズ
オノマトペが豊富でリズムが良く、ビビットな色もあって、娘が5か月~1歳半くらいまで楽しんでいた絵本です。動物、食べ物、昆虫、乗り物など、いろいろなシリーズが出ているので、お子さんの興味に合わせて選べます。
『Sassyのあかちゃんえほん ぱくぱく』/Sassy/DADWAY:監修、La Zoo :著・イラスト(2019)
『Sassyのあかちゃんえほん ちゃぷちゃぷ』/Sassy/DADWAY:監修、La Zoo :著・イラスト(2017)
まついのりこ あかちゃんのえほん シリーズ
(写真左)『じゃあじゃあびりびり』は「わんわん」「ぶーぶー」など暮らしの中でよく耳にするオノマトペが満載。赤ちゃんの発語を促すのに向いているように思いました。
(写真中央)『ばいばい』は動物たちが「こんにちは」「ばいばい」とあいさつしてくれ、繰り返しのテンポがよい本です。
(写真右)『みんなでね』は「みんなでね、おきたの。」「みんなでね、さんぽしたの。」という感じで、いろんな生き物と男の子がみんなで一日を過ごしていきます。生き物ごとに食べているものが違ったり、お昼寝の仕方が違ったりして見飽きない本です。
どれも14cm×14cmのミニサイズなので小さいお子さんでも自分でめくりやすく、娘が5か月~1歳半くらいまでよく読んでいました。
『じゃあじゃあびりびり (まついのりこ あかちゃんのほん) 』/まついのりこ(1983)
『ばいばい (まついのりこ あかちゃんのほん)』/まついのりこ(2001)
『みんなでね (まついのりこ あかちゃんのほん) 』/まついのりこ(2001)
みかんちゃん (ちいさなくだものえほん)
箱にぎゅうぎゅうに詰まったみかんちゃんが箱から飛び出し動き回るシンプルなお話。「わっせわっせ」「よいしょよいしょ」などのコミカルで心地よい文体の本です。みかんちゃんの他にも「おまめちゃん」「ばななちゃん」などたくさんのシリーズがあります。娘の離乳食が進んできた7か月ごろからよく読んでいました。14cm×14cmのミニサイズで厚さもかさばらないので、お出かけ先でぐずった時用にバッグに入れていました。
『みかんちゃん (ちいさなくだものえほん)』/ひろかわさえこ(2015)
ぺんぎんたいそう (0.1.2.えほん)
深呼吸、腕をパタパタ、大きくジャンプ、など元気よくペンギンさんが体を動かしている人気の絵本。一緒に体を動かして読み聞かせると、娘も一緒に動きをマネしてくれるのがかわいかったです。娘が9か月ごろから1歳半くらいまで楽しんでいた絵本です。
『ぺんぎんたいそう (0.1.2.えほん)』/齋藤槙(2016)
お子さんの絵本選びの参考になればうれしいです!